カバレージ)準決勝:Kikuchi Satoru VS Iwasawa Fumiya

準決勝の試合から、
福島から朝早く起きてかけつけてくれた岩沢文哉(福島)と、
迎え撃つ地元勢の菊池悟(岩手)の対戦をお届けする。

菊池はエスパーコントロール
岩沢は白緑人間だ。
(参考:トップ8デッキリスト


  • game1


スイスドロー成績上位の菊池が先攻を選択。
岩沢は1ターン目から《教区の勇者》と良いスタート。
ところがいきなり菊池が《終末》を奇跡!せっかくの勇者スタートが…。
負けじと岩沢は《スレイベンの守護者、サリア》をプレイ、菊池に効果的なカードだ。
さらに《アヴァブルックの町長》を追加してパワーアップしたサリアで菊池を攻撃、ついでに《アヴァシンの巡礼者》も展開。
対する菊池はメインでは何も動かず、町長が狼に変身するのを容認した。
岩沢は少し考えてから《怨恨》をサリアにプレイ。これが通り、全員攻撃へ。
しかしこれには《アゾリウスの魔除け》でサリアを山札送りにし、ダメージを半減。菊池のライフは14で留まる。しかし狼町長が狼トークンを増やしており、ここは全体除去を打たないと菊池は厳しそうだ。

返しの菊池、ここで《至高の評決》。狼町長と仲間たちを片付ける。
しかし菊池、土地が置けずに4枚で止まってしまった。
5枚目の土地があればサリアがいても評決が打てたので、
先ほどのアゾリウス魔除けは土地を引かないことを考慮して、のようだ。

岩沢は山札から再びサリア。
これには《拘留の宝球》が合わせられるが、菊池、まだ土地を引けない。
今度は2枚目の町長が登場。
対応を迫られる菊池、またも土地を引けず、見捨てる目論見で《思考を築く者、ジェイス》をプレイしFOF。待望の5枚目の土地を手に入れる。
その後ジェイスは当然怨恨のついた町長に落とされ、
岩沢は精鋭の審問官を増援、さらにこれにも2枚目の怨恨。
場のパワーが怨恨だけのために高い。
菊池はここで待ちに待った5マナから《月の賢者タミヨウ》をプレイ、審問官をタップ。
これでタミヨウを維持しながらゲームが続けられれば一気に形勢は菊池へ傾くが…無情にも岩沢の手札からは《銀刃の聖騎士》。町長の二段攻撃によって一撃で葬られてしまった。
さすがにこれには菊池も苦い顔。

銀刃+町長の対応を迫られた菊池、ドローを確認すると手札に加えず長考。
どうやら奇跡のようだ。
悩んだ末に菊池は奇跡コストで《天使への願い》をプレイ、2体の天使が場に降りる。2マナをあえて残したようだ。2枚目の魔除けだろうか。
しかし岩沢は更に3枚目の町長をプレイ!怨恨町長、怨恨審問官、銀刃のパワーがさらに上がり、銀刃以外の2体で攻撃。
菊池は2段攻撃のついている町長をアゾリウス魔除けで山札へ戻し、怨恨審問官を天使で2体ブロックを選択。
審問官を落とされた岩沢だが、更に手札から2枚目の審問官をプレイ、もちろん銀刃と結魂だ。
菊池は《未練ある魂》でブロッカーのトークンを出しターンエンド。怨恨がある岩沢には少し心もとなく見える。
岩沢は銀刃と審問官で攻撃。ところが菊池の手札からは3枚目のアゾリウス魔除けが。
残る天使で銀刃をブロックされ、これでようやく場が落ち着いた形となる。

落ち着いてしまえば菊池の流れである。
2枚目のタミヨウをプレイし、スピリットを使いながらタミヨウを維持。
更には手札から素打ちの天使への願いで天使を2体追加。
岩沢は山札に戻されていた町長他をプレイするが、
ショックランドでライフが16になっていた岩沢は天使2体に2ターンでゲームを決められるのであった。

菊池 1-0 岩沢



  • game2

匠な試合運びで1本目を取った菊池。
さすがは東北の複合戦プロである。岩沢、逆境を跳ね返せるか。

岩沢はもちろん先攻を選択。
ハンドは微妙らしく少し考えてのキープ。対する菊池は即キープだ。

岩沢のスタートは《小村の隊長》。これには菊池、「珍しいな、それ」と少し驚きだ。正直筆者も目を見開いた。
岩沢は教区の勇者、町長と追加してからの攻撃。至高の評決までライフを保たせたい菊池は隊長をアゾリウス魔除け。
自分のメインでは「キツイ」と言ってターンを返すのみの菊池。
当然町長が狼へと変身する。

3マナを構えられている岩沢は少し考えてから、勇者に怨恨を。
これが通り、全員で攻撃。
菊池は熟慮で一応終末を探すも、見つからず7点のダメージ。
更には狼町長のトークンが追加される。
さあ菊池、4マナ揃ってさすがに評決を打つだろう…と思いきや、
置いた土地が《進化する未開地》。菊池がキツイと言っていたのはこれだったようだ。
菊池は未練ある魂でブロッカーを出すことに。このターンを生きればまだ大丈夫だ。
ここで岩沢は少し考えてから《ガヴォニーの騎手》をプレイ。
評決後ではなく、今プレイすることを選んだようだ。
もちろん宣言はスピリット、勇者はブロックされなくなり、さらに菊池にダメージを与えた。

だが、ようやく4マナ揃った菊池はもちろん至高の評決。無ければお話にならない。

さあ岩沢、ここから押しきれるかだが…。
山札に戻されていた隊長、巡礼者とプレイし、巡礼者に怨恨。
返しの菊池、悩みどころ。ここは勾留の宝球で怨恨をリムーブする。
しかし岩沢はすでに2枚目の怨恨を引き込んでいた。
巡礼者に怨恨し、1体のみで攻撃。スピリット1体と相討ちしつつトランプルを与える。
そして次のターンは隊長に怨恨をプレイするも、これには雲散霧消。
町長をプレイしてから攻撃を試みるが、これには《戦慄の感覚》が合わせられる。
菊池は次のターンも感覚をフラッシュバックし、時間をかせぐことに成功。
さらに自分のターンで長考の末、意を決してジェイスをプレイ、守りを選択。
岩沢は銀刃をプレイし、町長と隊長の攻撃で最後のトークンを倒しつつジェイスの忠誠度を減らす。
この場ならもう一度攻撃できればジェイスを落とすことができる。

だがしかし、無情にも菊池の2枚目の評決が場を平らげ、
岩沢にはジェイスが成長していく未来しか見えなくなったのであった。

菊池 2-0 岩沢